会社のルールと、箱物行政
最近、会社のルールって、箱物行政に似ているなぁ〜と思いました。
箱物行政とは、「施設や設備などを建設すれば地域が発展する」という考えのもと、政治家が公約したり、行政が計画を立てたりし、そのうち建設することが目的になってしまうことを批判した言葉です。
つまりそれは、政治家や行政の目標管理とメンツのため、建設すること自体が目的になってしまうというものです。
さて、会社のルールについてですが、会社のルールの中でも「改革する」とか「改善する」とか言って始めたルールについて、とくに箱物行政ににているなと感じました。
会社のルールは、多くの場合、それなりに地位のある社員が作ります。
最初のうちは、そのルールを導入することで、問題が減ったり作業効率を改善したりするように考えられているのですが、そのうち、ルールを導入することが目的になってしまいます。
それは、会社の中では目標管理が必要であるため、ルール導入の進捗具合を数字で示さなければならないため、「導入部署数○○件」というような数字が前面に出て行き、そのうち、ルールの導入自体が目的になってしまいます。
つまりそれは、社員の目標管理とメンツのため、ルールを導入すること自体が目的になってしまうというものです。
そんなわけで、役所は建造物を通して物理的な箱物行政をやっていて、会社はルールを通して知的な箱物行政をやっているように感じました。